オリンピック135 オープン
艇長30ft以上の大型クルーザー用コンパス。デッキ上にスマートに設置できるフラッシュマウントタイプです。
自差修正器
自差修正器が標準装備されています。コンパスの回りにある鉄、電線などにより生じる自差をある程度修正する事ができます。
※ 自差と修正については、下記に詳しく説明してあります。
バイブレーションアブソーバー
エンジンによる振動などでコンパスも振動してカードの数字が読めなかったり、時には偶然に
コンパスカードの固有振動数とエンジンの振動数が一致して共振、回転してしまう場合もありま
す。ピボットとサファイアカップの接点を最小限に抑える事でこの現象を防ぐ事ができます。こ
のシステムがプラスチモ独自のバイブレーションアブソーバーです。このシステムはフランス公
的機関であるLCIE で承認されています。
承認番号30559010
オリンピック135 オープン |
品番 | モデル/タイプ |
65514C | |
オプション/スペアパーツ |
品番 | モデル/タイプ |
10300A | ABS製ビナクルマウント(コンパス本体別売り) |
17280E | スペアカバー |
17309E | 照明用24V防水スペアバルブ |
17310E | 照明用12V防水スペアバルブ |
62037E | 照明用LEDスペアバルブ12V/24V |
仕様諸元
カード径:φ 130mm、目盛り:5°刻み、角度:30°刻み、3 ラバーズライン 45° 刻み、DC12/24V 対応 LED 夜間照明、自差修正器標準装備、コンパスカバー付属、 SOLAS-MED96/98 | |
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・取付イメージ
コンパスの自差修正
船には、各種計器類、電気配線、鉄などの磁気に影響するものが数多くあって磁気コンパス付近の磁力線の方向は歪められており、コンパスの「北」が正しく磁北を指さない場合があります。この「コンパスの北」と「磁北」の角度のずれを「自差」と言います。そしてこの自差をなくすことを「自差修正」と言います。では磁気コンパスの自差修正はどのようにするのかですが、まずはコンパスに自差修正装置が付いていることが第一条件となり、自差修正装置が付いてない場合は自差の修正はできません。またレジャーボート用のコンパスの自差修正器は大型船の物とは違い完全に自差を取り除く事はできません。自差の修正は以下の手順で行ってください。なお自差修正ねじを回す場合は必ず磁気を帯びていないドライバーを使用してください。
①まずボートを真北(0°)に向けてコンパスが0°になるようにN - Sネジで調整します。
②次にボートを真東(90°)に向け自差があればE- Wネジを回して90°になるように調整します。
③次にボートを真南(180°)に向け、自差があればN - Sネジを回して自差の半分だけ調整してください。例えば自差が8°の場合は4°だけ調整します。
④次にボートを真西(270°)に向けて自差があればE- Wネジを回して自差の半分だけ調整してください。
※上記の自差修正を行ってもまだ自差が大きい場合は、上記の手順を最初から2−3回行ってください。もし自差修正をしても自差がかなり大きい場合は、コンパスの取り付け位置を変えるか、コンパスに近い磁気を遠ざけなければなりません。
※自差を完全になくすことは大変な作業になります。ある程度の自差は自差曲線を描くことでその都度修正して航海することができます。
※自差曲線とは、各方位で実際に何度自船のコンパスにずれがあるかを記録しグラフにしたものです。(左図)自差修正は自差修正士という職業があるくらいですから、簡単なようで非常に難しい作業です。個人で行うのはあまりお勧めできません。自差曲線を描いておき、その都度自差を修正し航海することをお勧めします。